発展し続ける知的財産制度

 15世紀のベネチアにおいて生まれた特許制度はその後、数百年に亘って、発展の一途を辿っています。或る国においては岩に水が染み入るように徐々に、また或る国においては、爆発的な進展を続けています。

 この状況は、知的財産制度は、どのような国家体制に於いても、公的な意義があることの証であると思います。そして、その公的な意義とは、最終的に国民の利益に繋がる制度であるということです。私利私欲を全うするために存在する制度ではなく、国民の利益のために存在する制度ということです。

 全ての国におけるこの発展は、これからも停滞することはないでしょう。
知的財産制度が成熟しているように見える我が国も、油断をすれば、この世界の知財の潮流に乗り遅れてしまうと思います。

 我が国の知的財産制度の更なる発展の一翼を担えるように今後も努力して参りたいと思います。

栄国際特許事務所
所長弁理士 江藤聡明